仮想通貨にかかる手数料とは。初心者向けにわかりやすく網羅的にガチ解説します。

取引所考察

はじめに

こんにちは。世直し大臣のエマです。

巷では仮想通貨の手数料比較するサイトがあふれていますが、手数料自体を正しく解説できているサイトは少ないように思います。

それで何が起こるかというと、そのサイトの言葉を正しく理解せずに心ない取引所に登録してしまって、初心者狩りのインチキ手数料で訳のわからないままお金を騙し取られてしまいます。

私は3年前にdmmで全初心者をハメるわからん殺しによって3000円毟り取られました。許せません。

ということで今回は私のような被害者をこれ以上出さないために、取引所がユーザに課す仮想通貨に関係する手数料を網羅的にわかりやすく解説したいと思います。

本編

全体像

入金から出金までにかかる手数料は以下の図の太字のようなものがあります。

取引所がユーザに課す手数料の全体像

先物取引は初心者向けの取引ではなくちょっと複雑なので、本記事では資金調達手数料と清算手数料については今回扱いません。

では、順に解説していきたいと思います。

入金に関係する手数料

入金手数料とは

銀行から日本円やUSドルなどの法定通貨を、他の取引所から仮想通貨を取引所に入金する時に取引所がユーザーから徴収する手数料を入金手数料(deposit fee)と呼びます。

基本的にどの取引所でも法定通貨やメジャーな仮想通貨の入金手数料は無料です。

ただし、魔界コインは要注意です。魔界コインとは、ほとんどの取引所に上場していない無数に存在するいかがわしいコインのことです。このコインは送金するだけで2%とか10%とかを徴収されるケースがあります。

私はかつて、魔界コインでPancakeswap上での価格と某取引所の価格が8%近く離れているのを見つけたことがあります。「マイナーな通貨はマイナーすぎて誰も取引価格の差異を埋めようとしてないから、安い方で買って高い方で売れば簡単に儲かるじゃんw」と思って行動に移したら、送金した時に10%近くの魔界コインが消失して1000円近く毟り取られました。

さて、取引所に入金する方法には法定通貨、仮想通貨以外にも、クレジットカードを使うという選択肢もあります。が、おすすめできません。クレジットカード会社はユーザが使った金額の数%少ないお金を店に支払います。これはコンビニだと1%とか飲食店だと5%とかまちまちです。

そのため、取引所でもしクレジットカードで入金すると数%少ない金額で入金することになってしまうケースがあります。注意してください。

取引に関係する手数料

取引所にお金を入金することができたら仮想通貨を売買することができます。このセクションでは、この取引に関係する手数料を解説します。

取引手数料とは

取引手数料はmaker手数料(maker fee)とtaker手数料(taker fee)の2つがあります。その説明のためにまずはユーザが出せる注文の種類から説明させてください。

取引所で出せる注文で基本的なものは成行注文(market order)と指値注文(limit order)の2種類があります。

買いの成行注文は板に並んでいる売りの指値注文とマッチさせられることで、約定(取引が完了)します。例えば板に以下のような注文が並んでいたとします。

赤色のが売りの指値注文で、緑色が買いの指値注文です。例えば一番上の2505.18, 0.600という数字が見えますが、これは値段2505.18USDTで0.600の数量でETHを売りたい人がいるということを意味します。

成行注文では数量かいくら分(例:100USドル分)売買するのかのどちらかを指定することで取引ができます。

例えば、この板の時に買いの成行注文を数量9ETHで出したとすると、自動的に最も安い売りの指値注文の値段2054.70USDT,数量8.918ETHと次に安い売りの指値注文の値段2054.97USDT,数量0.082ETHと即時マッチして、この2つの値段と数量でETHを買うことができます。

一方、指値注文では売買する値段(例:2500USDT)と数量の両方を指定することで取引ができます。

この板の時に買いの指値注文を値段2504.75USDTで数量9ETHで出したとすると、 自動的に2504.75USDTより安い指値の売り注文2054.70USDT,数量8.918ETHと即時マッチして、この値段と数量でETHを買うことが出来ます。残った2504.75USDTで数量0.082ETH分の注文ですが、 これは誰か別の人がこの値段で売ってもいいよという人が現れるまで約定しません。

このように成行注文では必ず即時約定するというメリットがあるものの、現在板に並んでいる注文の値段と数量によって即時売買されるので、板が薄い(板に並んでいる注文が少ない)と割高で買う、割安で売ることになるというデメリットがあります。

逆に指値注文では売買したい値段で約定させられるというメリットがあるものの、その価格で売買したい人間がいないと約定しないというデメリットがあります。

成行注文またはすぐに売買が可能な値段で指値注文を出すと、即時約定して板に並んでいる注文をかっさらうことからこれらはtaker注文、すぐに売買が成立しないような値段で指値注文を出すと板に注文が並ぶことからmaker注文と呼びます。

maker注文を出す人間がいないと板に注文が並ばず、taker注文は成り立たないため、多くの取引所ではmaker注文で約定したときにかかる手数料(maker手数料)をtaker注文にかかる手数料(taker手数料)より安く設定しています。この2つの手数料を設定することでmaker注文を出すようなモチベーションを与えていることですね。

maker手数料は取引所によっては負になることもあり、maker注文が約定するとそれだけでお金がもらえることもあります。(といっても、取引金額の0.02%等なのでほんの雀の涙って感じです。)

スプレッドとは

スプレッド(spread)とは買値と売値との差額を表します。このスプレッドを掘り下げるために、まずは取引の形式について説明させてください。

多くの国内取引所では、なぜか販売所形式という初心者からお金を騙し取る用としか思えない形式の取引が存在します。

販売所形式はユーザと取引所間の取引で、取引所が買値と売値の差額を任意に決定しています。一方、取引所形式はユーザ同士の取引で買値と売値の差額は市場の需給関係によって決まり、取引所はこのスプレッドに関して特に関与していません。

結論から言いますと、販売所形式は基本使ってはいけません。「初心者はわかりやすくて使いやすい販売所形式がおすすめです」と主張する取引所も存在しますが、何が何でも使うのは避けるべきです。なぜなら理不尽なスプレッドを取引所が設定しているからです。

どれくらい理不尽なのか、bitbankの取引所と販売所におけるビットコインのスプレッドを見てみましょう。まずはbitbankの取引所のスプレッドについてです。

bitbankのBTC/JPY 取引所

bitbankの取引所だとスプレッドは4218922-4218387=535円です。これを420万で割ると0.012%になりますので、価格に対するスプレッドは極小と言えます。

続いて同時刻のbitbankの販売所のスプレッドを見てみましょう。

なんかもう見るからに高いですよね。スプレッドは4283669-4154787=128882円です。これを420万で割ると3.06%になります。意味がわかりません。取引所と比べると実に255倍です。いかに法外な手数料を取っているか伝わりますかね。

販売所で買った時点で1.5%近くの不利益を被ってしまいます。そこで売ればもう3%の損失です。なので繰り返しになりますが、販売所は通常使う理由はないです。

例外的に使うときがあるのは、0.000001btc≒4円など端数の仮想通貨がたまたま残ってしまって、取引所だと最低注文数量(0.0001btc≒400円等)に満たず注文できないときだけです。それくらい小さい端数だったら、この法外な手数料は痛くありません。この例だと0.06円程度の手数料になります。

初心者の方は買値と売値の差がどの程度になっているのかに注意してください。スプレッドが大きければ、それは取引所ではなく販売所である可能性が非常に高いです。どうか販売所のインチキスプレッドに引っかからないように心から願っています。

出金に関係する手数料

ある取引所から仮想通貨を別の取引所やウォレットに送金したり、自分の口座に日本円を出金したりするときにかかるお金を出金手数料(withdrawal fee)と呼びます。

仮想通貨の出金手数料について

仮想通貨の出金手数料は、送金の処理を承認するマイナーに払う手数料に、取引所が適当な金額の手数料を上乗せしたり減らしたりした金額です。そのため取引所によって同じ仮想通貨で、同じ送金の仕方でも出金手数料は異なることが多いです。

仮想通貨には送金に使うネットワークによって出金手数料が異なるのに注意しましょう。例えばビットコインをBinanceから引き出す場合には、下の画像のようにBNB, BSC, BTC, ETHの4つの選択肢があります。

当然我々は出金手数料を安く抑えたいので、$0.19ともっとも安いBNBかBSCをこの例だと使うのが望ましいです。

ただし、出金した仮想通貨を受け取る側の取引所やウォレットが送金に使うネットワークに対応している必要があります。残念ながらBNBかBSCネットワークに対応している取引所は少ないです。

もし出金した仮想通貨を受け取る側が対応していないネットワークで送金してしまうと、送られた仮想通貨は全て消失する可能性が高いです。そんなミスで送金した仮想通貨をなくしてしまうのは、本当にもったいないです。出金した仮想通貨を受け取る側が、送金で使うネットワークに対応しているかは必ず確認するようにしましょう。

さて、多くの仮想通貨はETHネットワークで送金することが可能ですが、この例のように送るだけで$24と、とんでもない金額を取られるので、基本的にETHネットワークで送金するのは望ましいことではありません。

出金手数料の高い仮想通貨Aを別の取引所に送る際は、直接その仮想通貨Aで出金するのではなく、出金手数料の安いUSDTやXRP等で出金し、再度別の取引所でその仮想通貨Aを買うという手順を取ると、出金手数料が大体$1以下と安く抑えられて便利なので覚えておきましょう。

ただし、送っている際に仮想通貨Aの値段が変わってしまったり、出金に使った仮想通貨(XRP等)の値段が変わってしまうことで逆に損してしまうケースもあるので、一長一短ではあります。

日本円の出金手数料について

取引所から自分の銀行口座に日本円を出金することもできます。この時にかかる手数料はせいぜい500円~1000円程度です。

(たまに無料のところもあったりします!)

終わりに

ということで、現物取引に関係する手数料を解説しました。

次回は、これらすべてを踏まえた上でオススメの取引所について説明したいと思います。

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